Column
新築の電気配線は複雑で、失敗しがちです。
実は、住宅会社が作る電気配線をそのまま鵜呑みにしてしまうとは非常に危険です。
この記事では電気配線図、新築の電気配線のポイント、失敗しないためにするべきことについて解説します。
電気配線でお困りの方は、参考にしてみてください。
スイッチの打ち合わせをする際は、必ず出てくるといっても過言ではないのが電気配線図という図面になります。
電気配線図とは、コンセントやスイッチ、照明など電気工事が必要なものが載っている図面のことです。
電気配線図は、基本的には住宅会社が作成してくれます。
そして電気配線の打ち合わせは、たたき台の図面を参考にスイッチの位置やコンセントの位置を調整していくといった流れになるのが基本的です。
しかし、実は住宅会社が作成した電気配線図をそのまま鵜呑みにしてしまうのは非常に危険です。
「住宅会社が作ったから安心だろう」「使い勝手も考えてくれているだろう」と思ってしまいますがあまり考えずにとりあえず電気配線を作ったということもあります。
また標準のコンセントやスイッチが決まっていて、標準仕様から数が超えないように無理やりコンセントやスイッチを付けているものもあります。
スイッチは一度家が完成した後に位置を変更するのは非常に手間がかかります。
プロが作成した図面だからといって、油断していると、コンセントやスイッチの使い勝手が悪い家になってしまいかねません。
家が完成してからだと遅いので、完成前にスイッチの位置を確認しておくことが重要になります。
スイッチの確認というのは一見難しく、感じてしまいますが、実はポイントを押さえておけば意外と簡単にスイッチの使い勝手は確認できます。
現在は家中家電だらけであり、家電を所定の場所に無理なく置いて使い勝手を良くするには、家の電気配線も対応させなければならないことになります。
間取りも重要ですが、それよりも電気配線のほうが重要になります。
照明にこだわるだけで家の印象はだいぶ変わります。
1つの部屋に1つあれば事足りますが、数を増やして埋め込みにしたり、壁に付けたり、間接にしたりと考えれば考えるほど出てきます。
タイマーやセンサーのほか、スイッチ自体が取り外せるリモコンみたいなものもあり、スイッチの機能は年々進化しています。
昔に比べると照明の数は増えましたが、スイッチの数は減ったかもしれません。
昔に比べるとコンセントの数は倍近くになっているようです。
キッチンだけでも、電子レンジ、冷蔵庫、電子ポット、炊飯ジャー、トースター、コーヒーメーカー、ミキサー、ベーカリーと料理に家電は必要不可欠です。
今の家庭ではパソコンも、当たり前のように設置されており、プリンター、モニター、モデム、スピーカーという、周辺機器を置く場所には、何個あっても足りません。
設計段階は、パソコン、テレビ、オーディオ機器類を置く場所だけは最低限抑えることが重要になります。
しかし、現在はデスクトップのパソコンよりも、スマートフォンで何でも可能になったので、Wi-Fi環境を整えることが重要になります。
その場合はルーターの置き場所が家の中心になるよう考えましょう。
掃除機用のコンセントはさしっぱなしになるものなので、廊下やホール、ドア付近に付けると困りません。
家の構造の中心が建つ上棟と呼ばれる日の前には建築会社から、「電気配線図」や「電気計画図」を受け取ることが多いです。
それまでに実際暮らしているイメージを繰り返して、季節や来客時など様々な場面を想像しましょう。
自分がその家に住んでいる気持ちになり、何度も繰り返しあらゆるシーンを想定して、妄想を繰り返し、コンセントの数、位置を記入するのが良いでしょう。
忙しいし、イメージもたくさんしたから現地の打ち合わせは必要ないと考えている方、実は結構危険です。
事前に電気配線の計画図を渡してそのままで大丈夫というお客さんも、実際にきて打ち合わせをすると、1個や2個コンセントの数を増やしたり、スイッチの位置の変更があったりします。
図面上ではわからないコンセントの高さや、位置が現地でお話ししていると出てくることがあるので、ぜひ現地での打ち合わせを行うことおすすめします。
またその際、いつまで変更可能であるのかということを確認すると、追加工事が必要になるなんてこともなくなるので必ず聞くようにしましょう。
この記事では、電気配線図とはどのようなものなのかという基本的な話から、新築の電気配線のポイントや失敗しないするためにすべきことを解説しました。
繰り返し使っているところのイメージをし、そのうえで打ち合わせを重ねて失敗のないようにしましょう。
当社では、いつでも相談を受け付けています。