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新しい家を建てる際、鉄骨造にするか木造にするか迷いますよね。
一戸建て住宅であれば、木造が一般的なイメージがありますが、鉄骨造にも魅力はいくつか存在します。
そこで今回は、鉄骨造と木造の違いについてご紹介します。
どちらを選ぶか迷っている方にもおすすめの記事ですので、ぜひ最後までご一読ください。
ここでは、鉄骨造と木造の違いを見ていきましょう。
まず、鉄骨造の特徴からご紹介します。
鉄骨造住宅では、柱や梁に鉄骨が使われている住宅です。
鉄骨には軽量鉄骨と重量鉄骨の2種類が存在し、それに合わせて軽量鉄骨造、重量鉄骨造のように呼ばれています。
軽量鉄骨は6ミリ未満、重量鉄骨は6ミリ以上の鉄骨を表します。
主に、一般住宅では軽量鉄骨が使われ、集合住宅やビルなどには重量鉄骨が使われるケースが多いです。
また、鉄骨造住宅には主に2つの工法があります。
この工法では、軽量鉄骨で枠組みを作り対角線を繋ぐブレースで補強し、連結して組み立てるという工法です。
個人で建築するような鉄骨造住宅では、この軽量鉄骨ブレース工法が使われることがほとんどです。
この「ラーメン」というのはドイツ語で「額縁」を意味するものです。
この工法においては、溶接した部分を連結しますが、その際に線をつなげていくのではなく、枠で組み立てていきます。
また、枠の内側は自由な設計が可能なため、間取りの自由度が高いです。
さらに、強度も高いためビルや大型マンションで使われるのが一般的です。
次に、木造の特徴をご紹介します。
木造住宅では、壁や柱などの中心部分が木材で作られています。
日本の風土や四季に合わせて作られており、総務省がまとめたデータによると、日本の約6割を占めています。
木造住宅にも2つの工法が存在します。
この工法では、柱や梁で骨組みを作り合板で組み上げます。
梁や柱の間に空間が存在するため、開放部分をとりやすいのはもちろん、設計の自由度も高いです。
日本の新築住宅では、ほとんどがこの工法によって作られています。
木造軸組工法のように柱や梁を基礎として使うのではなく、パネル状になった木材を使って建築する工法です。
柱ではなく、面で建物を支えます。
一方で、木造軸組工法と比べると、間取りの自由度は低いのが難点です。
前章では、それぞれの特徴について説明してきましたが、ここからはそれぞれのメリット・デメリットをご紹介します。
まず、鉄骨造のメリットは以下の通りです。
・開放感のある間取りが可能
・木造よりも火災保険料の費用が安い
鉄骨造のデメリットは以下の通りです。
・木造よりも建築コストが高くなる
・断熱対策が必要
次に、木造住宅のメリットをご紹介していきます。
メリットは以下のようになります。
・気密性が高い
・鉄骨造に比べてかかる建築費用が安い
デメリットは以下のようになります。
・鉄骨造に比べて柱や壁が多く必要になる
・耐用年数が短い
鉄骨造と木造、それぞれのメリット・デメリットを把握した上でどちらの家にするかよく検討しましょう。
この章では、家を建てる際に鉄骨造と木造のどちらを選ぶか迷っている方に向けて、選び方のヒントをご紹介します。
まず、鉄骨造は、防火地域で家を建てたい方におすすめです。
防火地域内の建物は、耐火建築物である必要があります。
その際に一戸建ての家を建てるなら鉄骨造が良いです。
鉄骨造にすれば、木造を耐火建築物にする際にかかる手間や費用がかからなくなります。
次に木造です。
木造は、エコな家を建てたい方、建築費を抑えながら高コスパの家を建てたい方におすすめです。
木造では、その名の通り木材を使って建築が行われるため、よりエコな家を実現できます。
建築時にも鉄骨造だとCO2が多く排出されますが、木造だと鉄骨造の6割程度のCO2程度で済みます。
これによって、温室効果ガス削減にも貢献できます。
さらに、木材は鉄と違って持続可能な資源なので、苗木を植えることでいくらでも再生産が可能になります。
また、鉄骨造に比べて建築費用が安くなることはもちろん、地盤への負担が少なくなるため、地盤補強をする際も鉄骨造よりも補強工事のコストがかかりません。
このようにそれぞれの選び方をご紹介しましたが、どちらを選ぶかはご自身やご家族の考えや状況に合わせて決めるようにしましょう。
防火地域で安全な家を建てたいという方には、鉄骨造がおすすめです。
鉄骨造にすれば、木造で防火建築物にする際の費用が必要なくなります。
一方で、エコな家を建てたい方や高コスパの家を建てたい方は木造がおすすめです。
これらの選び方を参考に、ぜひ理想の暮らしやすい家を実現してくださいね。
当社では、無料の相談会も行っておりますので、家づくりでお悩みがある方は、お気軽にご相談ください。