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空間を有効活用できる間取りとして、注目を集めているのがスキップフロアです。
スキップフロアは、1つの階層に複数の高さのフロアが設けられた間取りのことを指します。
さまざまなメリットがあると同時に、失敗しやすいポイントも存在します。
そこで今回は、スキップフロアのメリットや失敗しないためのポイントについて解説します。
家づくりをお考えで空間を有効活用したい方は、ぜひ最後までご覧ください。
スキップフロアで失敗しないためのポイントを解説する前に、どのようなメリットがあるのかについて解説します。
1つ目は、おしゃれなデザインであることです。
スキップフロアは同じ室内に高さの違いが生まれるため、視覚的に広くなることに加えて、デザインにメリハリがつきます。
実際にスキップフロアを見たことがある方は、おしゃれだと感じたでしょう。
2つ目は、床面積を有効活用できることです。
スキップフロアは一定の条件を満たしていれば、容積計算上の延べ床面積に加算されないため、土地に対して実質的な床面積を増やせるメリットがあります。
また、従来の1階、2階という考え方ではなく、縦に空間が広がることで間取りの自由度が高くなります。
3つ目は、開放的で明るい空間になることです。
壁や扉ではなく段差で仕切ることで、全体的に光が通りやすくなり、開放的な空間にできます。
吹き抜けと組み合わせると、さらに開放的な空間にでき、日差しも取り込みやすくなるのでおすすめです。
スキップフロアを設けることにより個性的でおしゃれな空間が生まれますが、失敗しそうで建設に踏み切れない方もいらっしゃるでしょう。
ここからは、スキップフロアで失敗しないための対策について解説します。
まずは、空調効率が下がることへの対策です。
スキップフロアは緩やかに空間を分けられるメリットがありますが、裏を返せば通常のエアコンでは空調効率が下がり、光熱費が上がってしまうリスクも考えられます。
空調効率が悪いと、夏は暑く、冬は寒い家になってしまうので、過ごしにづらくなります。
この対策として、高気密高断熱の住宅にして空調ロスを抑えることや全館空調システムを導入することが挙げられます。
空気を循環させるために断熱材や風の通りを工夫することで、高気密高断熱の住宅にできます。
また、全館空調システムを導入することで、家全体の温度を一定にでき、夏は涼しく冬は暖かい家にできます。
当社では、床・壁・天井からの輻射熱を利用した全関空調システム「さわぽか」を導入できます。
このシステムは、風を使わない冷暖房や空気が常に綺麗であること、前漢空調なのに省エネなど、さまざまなメリットがあります。
詳細を知りたい方は、お気軽にお問い合わせください。
次に、各空間が狭く感じることへの対策です。
スキップフロアで床を分断すると、広々として空間を確保できない可能性が高まってしまいます。
特に狭小地に家を建てる場合は、注意しなければいけません。
広々として空間を確保できないと、圧迫感を覚えてしまうため、快適に使えない可能性が出てきます。
この対策として、狭小地の場合は補助的空間として取り入れることが挙げられます。
補助的空間であれば、狭かったとしても活用しやすいため、お子様の遊び場やテレワークスペース、少し疲れた際にくつろぐ場所として利用すると良いでしょう。
最後は、料理の匂いが広がることへの対策です。
スキップフロアで空間を仕切る場合は、料理の匂いが広がってしまうため、匂いが気になる方は不便に思ってしまうかもしれません。
料理の匂いは換気扇だけで解消することは難しく、なかなか消えません。
この対策として、全館空調の導入が挙げられます。
現在は建築基準法によって「計画的な換気」の導入が義務付けられているため、新築には十分な換気システムが導入されます。
しかし、全館空調の電気代が気になって、電源を切ってしまう方もいらっしゃいます。
それでは、全く意味がないため、電源は切らないようにしましょう。
先ほどもお伝えしましたが、当社の全館空調システム「さわぽか」は省エネのため、全館空調の電気代が懸念点である方は、ぜひ1度ご検討ください。
今回は、スキップフロアのメリットや失敗しないための対策について解説しました。
メリットは、おしゃれなデザインであることや床面積を有効活用できること、開放的で明るい空間にできることなど、さまざまです。
ただし、空調効率が下がってしまったり、各空間が狭く感じてしまったりするなどの失敗しやすいポイントも存在するため、注意しましょう。
スキップフロアを採用すると決めた方は、本記事で解説した失敗しないためのポイントをぜひ参考にしてみてください。
また、家づくりに関してお悩みの方は、ぜひ当社までご相談ください。