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2023.01.27高気密高断熱住宅と相性の良い吹き抜けには危険性がある?転落防止策についてご紹介!
高気密高断熱住宅と相性の良い吹き抜けには危険性がある?転落防止策についてご紹介!

「高気密高断熱住宅と相性が良いと言われている、吹き抜けの設置を検討している」

「吹き抜けを設置するときにできる転落防止策が知りたい」

このようにお考えの方も多いと思います。

今回は、高気密高断熱住宅と吹き抜けの相性が良い理由や転落防止策についてご紹介します。

ぜひ最後までご覧ください。

□高気密高断熱住宅と吹き抜けの相性が良い理由

断熱性の低い住宅に吹き抜けを作って空間が広くなると、冬の間は寒くなってしまいます。

そのため、断熱性が低い住宅には、吹き抜けを設置するべきではないのです。

反対に、高気密高断熱住宅と吹き抜けは相性が良いです。

断熱性が高い家は壁や床、天井、窓から外に流出する熱が圧倒的に少ないです。

暖かい空気を家の隅々まで行き渡らせるには、ワンルームのように1つの空間であることが最も効率的です。

しかし、現実的には個室や水回りもあるので、すべての空間を1つにまとめることは難しいです。

断熱性が高い住宅といえども、間仕切りで囲まれた狭い空間がある場合、暖かい空気はほかの部屋に移動しにくくなります。

このような場合に、他の部屋に暖かい空気を運ぶ太い煙突のような役割を果たすのが吹き抜けです。

また、最近では、吹き抜けを設置した空間に南向きの窓も併せて設置することが主流になっています。

南向きの窓から日射熱を室内に取り込み、その暖かい空気を吹き抜けで2階に効率的に運べるのです。

南向きの窓を設置すると、「夏の間は暑く感じてしまうのではないか」と考える方もいるでしょう。

窓にロールスクリーンやカーテンを取り付けて日差しを遮ることで、室温が上がりすぎてしまうことを防げます。

2階のエアコンを稼働させることで、効率良く家全体を冷やせます。

□吹き抜けを取り入れる際のポイント

*目的を明確にする

吹き抜けを取り入れる目的を明確にしておくことは、とても大切なことです。

「家族ともっとコミュニケーションをとりたい」「開放感のある空間を実現させたい」「採光や風通しを良くしたい」など、人それぞれ目的が異なります。

目的が複数ある場合でも、優先順位をつけて計画していくことが大切です。

吹き抜けにはたくさんのメリットがありますが、吹き抜けがある分2階の床面積は狭くなります。

そのため、目的が曖昧なまま安易に取り入れてしまうと、部屋数が制限されてしまうこともあります。

また、1階と2階を隔てる部分がなくなるので、プライバシーを確保したいという方は個室を用意する必要があります。

*耐震性

耐震性を考慮した設計をすることが重要です。

1階部分と2階部分の柱や壁の位置がどのぐらい合致しているかを示す、「直下率」という指標があります。

大きな地震に遭った時、新築でありながら倒壊したり損壊したりした建物は、この直下率に問題があるとされています。

吹き抜けは、直下率の観点でバランスを欠いてしまう間取りなので、耐震性を可能な限り優先して間取りを検討しましょう。

*気密性や耐熱性をしっかり確認する

一般的な住宅よりも縦方向に空間が広くなるので、住宅の断熱性や気密性を高くすることは必要不可欠です。

住宅の断熱性が低いと、エアコンで室内を暖めても、壁や床、天井の表面温度が外気から影響を受けてしまい、暖房効率が落ちてしまいます。

また、吹き抜けを設けることで1階と2階がつながるので、空気の量が多くなります。

そのため、エアコンを稼働させても、一般的な住宅よりも快適な温度になるまで時間がかかってしまいます。

しかし、1度快適な温度が実現できれば、それを維持できるのが高気密高断熱住宅です。

住宅の気密性や断熱性が高くないと、吹き抜けの恩恵を享受できないので、あらかじめしっかりと確認しておきましょう。

*転落防止対策

吹き抜けの設計によっては、小さなお子様や高齢のご家族が転落してしまう危険性もあります。

そのため、転落防止対策は必要不可欠です。

リビング階段の手すりや柵の隙間から転落しないように柵の幅を狭くすると、小さなお子様がいても転落防止につながります。

□吹き抜けの転落防止策

1つ目は、階段のサイド部分を取り付けることです。

吹き抜けの転落というと、2階の柵部分を気にしてしまいがちです。

しかし、小さなお子様がいるご家庭では、階段のサイドから転落してしまう危険性も大いにあります。

大人の方にとっても心理的にガードがあるように感じるので安心できます。

階段の見た目を生かすためにも、透明なガラスやアクリル板などの素材のものを取り付けると良いでしょう。

2つ目は、転落防止ネットを取り付けることです。

階段と階段の隙間が広い場合、お子様が転落してしまう危険性があります。

取り付けておくと安心できるでしょう。

□まとめ

今回は、高気密高断熱住宅と吹き抜けの相性が良い理由や転落防止策についてご紹介しました。

特に小さなお子様や高齢のご家族がいる場合は、吹き抜けでの転落防止策について理解しておくことが大切です。

階段のサイド部分を取り付けたり、転落防止ネットを取り付けたり、柵の幅を狭くすることで、転落防止につながります。

吹き抜けのある住宅に関心がある方は、ぜひ当社までお問い合わせください。