コラム

Column

TOP > コラム > 高気密高断熱住宅をお考えの方へ!住まいの快適性を決める断熱材について解説します!
2023.01.23高気密高断熱住宅をお考えの方へ!住まいの快適性を決める断熱材について解説します!
高気密高断熱住宅をお考えの方へ!住まいの快適性を決める断熱材について解説します!

「高気密高断熱住宅を検討している」

「家に使われる断熱材について深く理解したい」

このようにお考えの方も多いと思います。

今回は、高気密高断熱住宅をお考えの方へ、住まいの快適性を決める断熱材について解説します。

ぜひ最後までご覧ください。

□高気密高断熱住宅に使われる断熱材の特徴や種類

断熱性能の高い家と低い家では、たとえ室温が同じだったとしても、体感温度が大きく異なります。

断熱性能の低い家では壁や天井、床部分の表面温度が低くなってしまうので、そこに触れることで体感温度が下がってしまいます。

断熱性能の高い家では、このようなことがなく、家のどこにいても暖かさが感じられます。

断熱性能を高めるためには断熱材の働きが必要不可欠です。

ここでは、住宅に使われる断熱材の種類とその特徴について、一緒に見ていきましょう。

住宅に使われる断熱材は、大きく分けて以下の3つに分類されます。

・鉱物繊維系

・木質繊維系

・発泡プラスチック系

鉱物繊維系にはグラスウール、ロックウールなどの種類があります。

断熱性だけでなく、吸音性もある点が特徴的です。

価格も手頃で住宅の断熱材として多く使われていましたが、施工方法によっては隙間ができてしまう点には注意が必要です。

木質繊維系にはセルロースファイバーという断熱材の種類があります。

防音材としても使用されるほどの防音性能を誇っている点が特徴ですが、断熱性能からすると割高に感じることもあります。

発泡プラスチック系には、硬質ウレタンフォームやフェノールフォームなどの種類があります。

薄型の断熱材でありながら断熱性能が高い点や、防湿性能があって外張り断熱や床断熱も可能な点が特徴的です。

近年の住宅では、この発泡プラスチック系の断熱材が多く選ばれています。

□断熱材の工法

断熱材の施工には、断熱材の種類に応じて、以下のような工法があります。

・充填断熱工法

・外張り断熱工法

・付加断熱

充填断熱工法とは、柱と柱の間や、垂木、根太の間などに断熱材を詰め込む工法です。

住宅の断熱において、最も一般的な工法です。

グラスウールやロックウールなどの鉱物繊維系や、発泡ウレタンフォームなどの吹き付けなどで断熱します。

隙間がないように施工する技術や、断熱材の切れ目やコンセント回りなどの気密性が確保されるように、しっかりとした処理が重要になる施工方法です。

外張り断熱工法は基礎部分から壁、屋根まで、家全体を外側から断熱材で包むような工法です。

柱や筋交いなど、構造材で断熱材が途切れやすい場所でもしっかりと気密性を保ちやすいので、断熱効果が高く結露ができにくい点が特徴的です。

付加断熱とは、充填断熱と外張り断熱の両方を施工する方法です。

技術者の技量に左右されにくく、一定の断熱性能を保てる点がメリットです。

断熱性だけでなく気密性にも優れているので、その分かかる費用は増えてしまいますが、最も断熱性能が高くなる施工方法といえるでしょう。

□住宅の断熱材は経年劣化した際に交換が必要?

使用している断熱材の種類によっても異なりますが、30年から40年かけて、断熱材は経年劣化していきます。

断熱材が劣化してしまう原因には、「湿気によるカビの発生」が挙げられます。

これは見た目で判断しやすく、リフォームの必要性が高いと言えます。

断熱材にカビが発生する原因の多くは、断熱材の特性や特徴をしっかりと理解しないまま施工してしまうという人為的なミスによるものです。

特に、住宅の断熱で多く使われるグラスウールは吸水性が高く、取り扱いに注意が必要な断熱材ですが、正しい施工方法が行われていないケースもまれにあります。

グラスウールはしっかりと防水シートにくるんでから施工を行わなければ、湿気をどんどん吸い込んでしまいます。

大きさを合わせるためにカットして剥き出しになった部分や、シートできちんと覆われていない部分がカビの原因となり得ます。

また、施工の際にグラスウールを無理に押し込んだり、詰めなかったことで隙間ができたりしてしまうと、断熱材の性能を充分に発揮できません。

湿気や水蒸気がよく通ってしまい、熱が漏れてしまうという問題も発生してしまう可能性もあります。

高気密高断熱住宅に住む場合は、住宅メーカーや工務店を選ぶ段階で、断熱材についてしっかりと理解や知識があるかどうか確認しておく必要があります。

高気密高断熱住宅の断熱について不安な方はぜひ当社にお任せください。

責任を持って皆さまをサポートいたします。

□まとめ

今回は、高気密高断熱住宅をお考えの方へ、住まいの快適性を決める断熱材について解説しました。

断熱材には、大きく分けて鉱物繊維系、木質繊維系、発泡プラスチック系の3つに分類され、それぞれの分類ごとに特徴があります。

また、住宅の断熱はすべて同じ方法で行われるわけではなく、3つの工法があります。

外張り断熱工法は、3つの中で断熱性が最も高いだけでなく、気密性も確保できる工法なのでおすすめです。