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2023.09.23吹き抜けがあっても大丈夫!吹き抜けがあっても暖かくする方法を解説
吹き抜けがあっても大丈夫!吹き抜けがあっても暖かくする方法を解説

部屋が広々として開放感が得られる「吹き抜け」ですが、部屋が寒くなってしまうデメリットもあります。

吹き抜けは天井が高く、スペースが広くなることから、空気の循環が悪くなりがちです。

そのため、暖房をつけてもなかなか部屋が暖まらず、寒くなってしまうのです。

この記事では、吹き抜けが寒いといわれる理由、吹き抜けでも暖かくする方法、自分でできる吹き抜けの寒さ対策についてご紹介します。

ぜひご一読ください。

□吹き抜けが寒いといわれる理由とは?

開放感が得られる吹き抜けは、部屋の空間を広く見せたい方やおしゃれな家を建てたい方に人気があります。

その一方で、吹き抜けのある家は寒いという話を聞いたことがある方もいらっしゃるでしょう。

以下では、吹き抜けが寒いといわれる理由について解説します。

1つ目は、冷たい空気は暖かい空気よりも重いことです。

空気は温度によって重さが変化する性質を持っており、温度が高いと軽く、温度が低いと重くなります。

縦長の空間である吹き抜けでは、暖かい空気が上昇して冷たい空気が下部にこもってしまうため、足元が冷えてしまいがちです。

特に、2階にある吹き抜けは1階部分の空調効果にも影響を及ぼし、寒さを感じやすくなります。

2つ目は、天井が高いため、暖房の効きが良くないことです。

吹き抜けは広々とした空間を演出できる反面、空調効率が悪くなってしまい、暖房を使用してもなかなか室内が暖まりません。

特に、部屋の大きさに見合わない暖房を使用してしまうと、快適な温度になるまでに時間がかかってしまいます。

そのため、吹き抜けで暖房を使用する際には、空間の広さに合ったエアコンを選ぶことが重要です。

エアコンには、設置場所に適した畳数が示されていることが多いため、購入前に確認しましょう。

吹き抜けのある部屋には、やや大きめのエアコンが適している場合もありますが、高気密、高断熱性能を持つ住宅の場合は通常サイズのエアコンでも部屋を十分に暖められるでしょう。

□吹き抜けでも暖かくする方法とは?

吹き抜けが寒いといわれる理由について解説しましたが、以下では吹き抜けでも暖かくする方法について解説します。

*断熱のための設備を導入する

吹き抜けを設けると暖かい空気が上昇するため、1階部分がどうしても寒くなってしまうとご紹介しましたが、そのような場合は断熱材の導入を検討しましょう。

たとえば、窓枠のサッシや窓ガラスを断熱性の高いものに変えたり、窓ガラスに断熱フィルムを貼ったりするのも良いでしょう。

また、全館空調システムを導入すれば、室内全体の温度を一定に保て、入浴時に起こりがちなヒートショックのリスクも軽減できます。

快適に過ごせてヒートショックのリスクも軽減できるのは、魅力的ですよね。

*光の調整ができるようにする

吹き抜けは主に採光目的で設置することが多く、高い位置に窓を設けて太陽光を取り入れます。

しかし、吹き抜けや窓を設けたことで、夏場は太陽光によって室内の温度が上昇してしまい、冬場は窓から冷たい寒気が入り込み、室内の温度が下がってしまいます。

そのため、のれんや布を垂れ下げたり、カーテンを取り付けたりすると良いでしょう。

吹き抜け部分の高い窓には、開け閉めが簡単なロールスクリーンを取り付けるのもおすすめです。

□自分でできる吹き抜けの寒さ対策をご紹介!

吹き抜けでも暖かくする方法について解説しましたが、以下では自分でできる吹き抜けの寒さ対策についてご紹介します。

*断熱性カーテンで対策する

天気の良い昼間であれば、冬でも室内に太陽光を取り入れられますが、夜になると、どうしても外気の冷たさが伝わってしまいます。

このような場合、吹き抜けの内側に断熱性カーテンや遮光性カーテンを設置すると良いでしょう。

断熱性カーテンや遮光性カーテンを設置することで、快適に過ごせるだけでなく、昼間に取り入れた熱が逃げるのも防げます。

断熱性カーテンは約3000円、遮光性カーテンは約2000〜5000円で購入できるため、取り入れてみると良いでしょう。

*ポリカーボネート製遮光パネルを貼る

カーテンではなく、ポリカーボネート製遮光パネルを貼るのも良いでしょう。

ノーブランドのポリカーボネート製遮光パネルであれば半間で約2000円、メーカー製品であれば約8000円で購入できます。

*シーリングファンを使用する

吹き抜けには、シーリングファンやサーキュレーターを取り付けることで、たまっている暖かい空気を循環させ、部屋全体の温度を均一化することで、部屋全体を暖められます。

最近では、全方位に風を送れるサーキュレーターも登場しています。

シーリングファンは約10000〜25000円、サーキュレーターは約5000〜15000円で購入できます。

□まとめ

吹き抜けは空間が広がったり、光を多く取り込めたりする一方で、暖房効率が悪く、冬は寒くなりやすいデメリットがあります。

後悔しないためにも、吹き抜けを設ける際は、メリットとデメリットをしっかり把握したうえで設けましょう。