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高気密高断熱の住宅は、さまざまなメリットがある一方でデメリットもあります。
実際に住んでみないと分からないことも多くあるため、家を建てる前には不安がありますよね。
今回は、高気密高断熱の家に住んでみて分かるメリット・デメリット、実際に住んでいる方の声をご紹介します。
ぜひ参考にしてくださいね。
1つ目は、省エネにつながることです。
高気密高断熱の家は、外気の侵入を防ぎつつ室内の空気は外へ逃がしません。
それにより、冷暖房を効率よく利用できます。
夏は涼しく、冬は暖かい快適な温度を保てます。
そのため、冷暖房の使用頻度は減り、電気代の節約につながります。
断熱性の高い家と断熱性の低い家を比較すると冷暖房費に大きな差があるため、省エネしたい方にはとてもおすすめです。
2つ目は、部屋ごとの温度差が小さいことです。
空気の侵入と流出ができるため、室内の温度差も小さくできます。
例えば、リビングは暖かいものの他の部屋は寒いという温度変化は生じません。
温度差が小さいと、冬のお風呂場で発症する恐れのあるヒートショックの防止にもなります。
3つ目は、遮音性が高いことです。
気密性が高いと、壁に隙間がないため外の音が聞こえにくくなります。
空気の侵入と流出を防ぐことが気密性の役割ですが、空気の他にも音の侵入も防いでくれます。
それにより、家の中は静かな状態を維持できます。
4つ目は、結露の発生を防げることです。
結露は部屋の中と外の気温差が大きいと生じやすいです。
気密性と断熱性の高い家では、外気の温度を断熱することにより結露しにくくなります。
結露はダニやカビの原因でもあります。
家を長持ちさせるためには、結露を防止することが大切です。
5つ目は、効果的に換気できることです。
平成15年7月1日に改正建築基準法が施行されました。
それにより、原則すべての建物に換気設備等の設置が義務付けられています。
また、近年建てられている家では24時間換気システムが導入されていることが多いです。
この換気システムは気密性が高いほど効率が良くなります。
空気の入れ替えがしっかりと行われると、居住者のシックハウス症候群のリスクも低下します。
1つ目は、暖房器具が制限されることです。
石油ストーブは燃焼に伴う排気を室内に放出し、一酸化炭素が発生する恐れがあるため、使用できません。
高気密高断熱の家ではエアコン、床暖房や家全体を一定の温度に保てる全館空調が適しています。
2つ目は、乾燥しやすいことです。
対策として、室内で洗濯物を干したり、加湿器を置いたりすることで感想を和らげます。
3つ目は、内部結露が発生する可能性があることです。
室内の暖かい温度が断熱材の内部に侵入すると内部結露が発生してしまいます。
住宅の土台や柱を腐らせてしまう原因にもなってしまいます。
断熱材に隙間があると、内部結露が発生しやすいです。
そのため、通気層を確保して気密シートを使用し、適切な施工をすることが大切です。
年間光熱費の全国平均は24万円です。
その一方で、高気密高断熱の住宅に住んで8万円に抑えられている家庭もあります。
エアコンは付けっぱなしにしていて、我慢することなく暮らしていらっしゃいます。
また、光熱費だけでなくメンテナンスコストに関する心配も軽減されました。
空港の近くに住んでいらっしゃる方は、家の真上を飛行機が通るため大きな音がするようです。
一方で防音性の高さから、家の中にいる間は飛行機の音はほとんど聞こえません。
また、家の中の音も外に漏れにくいため、お子様がいらっしゃる家庭ではご近所さんへ迷惑をかけてしまうという不安も必要ありません。
このように、高気密高断熱の住宅にすることで多くの方が快適に暮らしています。
しかし、高気密高断熱住宅を建てる際には換気システムで注意点があるため紹介します。
気密性の高さから、換気システムが正常に動き続けないと空気が汚染されてしまったり、結露が発生してカビが生えてしまったりします。
通気性が悪いとジメジメとしてダニが繁殖しやすくなります。
また、カビが生えてしまうと喘息やアレルギー性鼻などの健康被害が懸念されます。
ダニによる結膜炎、皮膚炎、アナフィラキシーショックを発症してしまうこともあります。
このような健康被害を防ぐためにも、高気密高断熱住宅では換気が重要です。
換気システムは3種類あります。
その中でも、第1種換気システムが1番おすすめです。
第1種換気システムは給気も排気も機械によって強制換気されるため、健康被害から住む人を守ります。
高気密高断熱の家は省エネにつながる、部屋の温度差を小さくできるなど多くのメリットがありました。
一方で、乾燥や内部結露に関するデメリットがありますが、紹介した対策を行うことで改善されます。
高気密高断熱の住宅を検討されている方は、ぜひ当社までご相談ください。