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吹き抜けを設置することで多くのメリットが得られる一方で、冬の寒さについて不安もありますよね。
しかし、寒さ対策をしっかりと行うことで冬も快適に過ごせます。
今回は、吹き抜けが寒くなりやすい理由と寒さ対策について解説します。
ぜひ参考にしてくださいね。
吹き抜けを作ると、光が入りやすいだけでなく他にもさまざまなメリットを得られます。
どのようなメリットがあるのか、ご紹介します。
1つ目は、開放感が生まれることです。
これは吹き抜けを作る最大のメリットといえます。
1階と2階を吹き抜けでつなぐことで、天井が高くなり視覚的に広く感じられます。
特に、敷地の狭い家で吹き抜けを作ると空間を広く演出できるためおすすめです。
2つ目は、家族とのコミュニケーションが取りやすくなることです。
吹き抜けを作ることで、家のどこにいても家族の気配を感じやすくなります。
それにより家族との適度な距離感ができ、コミュニケーションが取りやすくなるでしょう。
3つ目は、部屋が明るくなることです。
吹き抜けを作った場合は窓を高い位置に設置できます。
それにより、自然光を1階にまで採り入れられます。
吹き抜けがあるからこそ、時間に関係なく光を採り入れられます。
4つ目は、空気が循環することです。
吹き抜けを作ると窓の高低差が生じ、自然換気の流れができやすいです。
下の窓から上の窓へ空気を循環させて、上手に空気が入れ替わります。
5つ目は、おしゃれな空間になることです。
大開口が生まれることにより、おしゃれな空間となります。
また1階から2階部分が見えるため、整理整頓にも気を配りやすくなるでしょう。
さらに、吹き抜けに合わせて天井や窓のサッシのデザインにまでこだわるとよりおしゃれになるはずです。
先ほどは吹き抜けを作ることで得られるメリットについて紹介しました。
一方で、吹き抜けを作ると寒くなりやすいです。
その原因と寒さの対策について解説します。
まず、吹き抜けを作ることで寒くなりやすい理由についてです。
暖かい空気は軽く、冷たい空気は重い性質を持っています。
そのため、吹き抜けがあると暖かい空気は上昇し、冷たい空気は下降するため寒くなりやすいです。
対策として、上から降りてきた空気が直接体に当たらないように家具の配置をしましょう。
例えば、吹き抜けの窓の下や階段の登り口周辺は寒くなりやすいため、テーブルやソファーの配置を避けるとよいでしょう。
冷気が溜まりやすい場所には家具を配置するのではなく、暖房器具を置くと冷気が暖められます。
それにより、暖房効率も上がります。
寒さが気になる冬にだけ、吹き抜け部分を塞いでしまう方法もあります。
天幕カーテンを設置すると気軽に塞げます。
吹き抜け部分に天幕カーテンを取り付ければ、冷え具合に応じて開閉できます。
また、素材は透過性のあるものを選ぶと室内には柔らかい光が入ってきます。
天幕カーテンは市販カーテンと突っ張り棒を使って、手作りすることも可能です。
簡単な寒さ対策ではありますが、材料があればすぐにできるため便利です。
吹き抜けの寒さ対策として、冷気の溜まりやすい場所に暖房器具を置くことを紹介しました。
さらに、住宅を建てる際にできる寒さ対策もあるため紹介します。
断熱性と気密性を高めることは非常に大切です。
分厚い断熱材によって、外の空気の影響を受けにくくなります。
さらに、高い気密性により室内の熱を外へ逃がしません。
また、一度暖まった空気はそのままの温度で保たれ、室温にムラが生じません。
このように、吹き抜けを作っても断熱性・気密性を高めることで暖かい空間を作れます。
先ほど紹介したように、冷えた空気が下降することが原因で吹き抜けが寒いといわれています。
そこで、吹き抜けの窓の断熱性を上げることでこの現象を防げます。
新築時には以下の方法を試してみてくださいね。
・カーテンやロールスクリーンを設置し、直接空気が触れないようする
・樹脂製のサッシのガラスをペアガラス・トリプルガラスにする
暖かい空気は上昇しやすいため、天井にシーリングファンを設置すると暖かい空気が循環します。
吹き抜けの天井に設置されているシーリングファンは、このような理由からも取り付けられています。
また、床暖房を導入して足元から部屋全体を暖めるとさらに効果的です。
吹き抜けを作ると寒くなりやすい理由は、暖かい空気は上昇し冷たい空気は下降するからです。
家具の配置を工夫することで寒さ対策ができます。
また家を建てる際には、断熱性・気密性を高めてシーリングファンを設置することで対策ができます。
寒さ対策をしつつ吹き抜けのある家を作りたい方は、ぜひ当社までご相談ください。