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2023.07.05建ぺい率とは?容積率との違いや調べ方も紹介します!
建ぺい率とは?容積率との違いや調べ方も紹介します!

建物を建てる際に把握する必要があるのが、建ぺい率です。

建ぺい率という言葉は、聞いたことがないという方も多いでしょう。

しかし、実際に家を建てる際に、どのような家にするか、何階建てにするかなどにおいて、建ぺい率は大事な要素です。

そこで今回は、建ぺい率についてご紹介します。

□建ぺい率とは?調べ方をご紹介!

結論から申し上げますと、建ぺい率とは、建物を建てる土地の敷地面積に対する建築面積の割合のことを指します。

計算方法は、建築面積から敷地面積を割って100倍すると建ぺい率がでます。

例えば、約40坪である132平米の敷地面積に、66平米の建築面積の建物を建てる場合、建ぺい率は50パーセントになります。

中には、無駄なく土地全体を建物に使いたいという方もいらっしゃるとは思いますが、建ぺい率が高すぎると、風通しが悪かったり、防災面で不安のある建物になってしまいます。

これを防ぎ、ある程度の間を設けて家を建てるようにするために、建築基準法では地域ごとに建ぺい率に制限を設けています。

また、建ぺい率には地域ごとに制限がある一方で、建ぺい率を上乗せできる緩和条件も存在します。

例えば、建ぺい率80パーセントの地域以外(30、40、50、60)で、危険を除いたり火災を防いだりすることを目的にした防火地域の耐火建築物であれば、地域で規定されている建ぺい率に10パーセントを上乗せできます。

さらに、角地であれば風通しが悪くなるといったことが考えにくいため、建ぺい率を10パーセント加えられるという事例もあります。

このような緩和条件もあるため、なるべく広い家に住みたいとお考えの方は把握しておきましょう。

ここまで建ぺい率についてご紹介してきましたが、よくセットで言われるもので容積率というものもあります。

次章では、容積率についてご紹介していきます。

□容積率とは?建ぺい率との違いは何?

容積率とは、土地に建築が可能な建物の延床面積を定めたものです。

こちらも建ぺい率と同様、地域ごとに制限が設けられており、延床面積では50パーセント~1300パーセントの範囲で制限されています。

また、建物の前にある道路幅が狭い場合は、容積率はさらに制限されます。

実際に販売されている土地の広告においては、「建ぺい率50パーセント、容積率100パーセント」と表記されている場合が多くあります。

これらを把握することによって、その土地や地域でどのような家が建てられるのかの目安になります。

特に、容積率が高ければ延床面積も広く、高階層の建物が建てられます。

ここまで容積率についてご紹介しましたが、計算方法もご紹介します。

容積率は、延床面積から敷地面積を割って100倍すると求められます。

例えば、敷地面積が100平米の土地に延床面積150平米の家を建てる場合は、容積率は150パーセントになります。

実際に家を建てると、1階の床面積が80平米、2階の床面積が70平米となります。

□知っておきたい!建ぺい率や容積率以外の規制とは?

ここまで、建ぺい率と容積率についてそれぞれご紹介してきました。

それぞれには制限がありますが、建物の高さに関する制限もあるので、把握する必要があります。

ここからは、建物の高さに関する制限について主要な4つのものをご紹介します。

*絶対高さ制限

絶対高さ制限とは、第一種低層住居地域、第二種低層住居地域、田園住居地域と呼ばれる地域にそれぞれ設けられている制限のことです。

この制限があると、10メートルもしくは12メートルを超えた建物は建てられません。

容積率が余っている場合でも建てられる高さが制限されているので、高い建物を建てることは難しくなります。

*高度地区制限

建物の最高限度、または最低限度の高さを定める制限です。

最高限度では、採光や日照、十分な通風を目的としており、最低限度では、土地の有効活用を目的としています。

*斜線制限

斜線制限では、隣地境界線や道路境界線などの一定の地点から斜めに線をひき、その範囲内で家を建てる必要があります。

斜線制限は、北側斜線、隣地斜線、道路斜線に分かれており、面積が削られるといった制限を被る場合がありますので注意しましょう。

*日影規制

日影規制では、周囲の日照を確保することを目的とした制限で、冬至の日を基準にして一定時間以上日の当たらない場所を作らないようにする規制です。

特に、天井の高い住宅や3階建ての住宅を建てる際に適用される規制なのでそのような家を建てる場合は注意しましょう。

□まとめ

建ぺい率は、家を建てる際に把握しておくべきものです。

特に、広大な土地を生かして広い家を建てたいという方は、建ぺい率について理解を深めることで後悔しない家を実現できます。

また、今回ご紹介したように、家を建てる上で建ぺい率や容積率はもちろん重要ですが、最後の章でご紹介した制限や規制のルールについても把握しておく必要があります。

今回の記事で建ぺい率について十分に理解した上で、理想の家を実現してみてくださいね。