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家づくりを行う際は、家の間取りや外壁はもちろん、屋根にも気を使いたいですよね。
屋根材にはそれぞれ特徴があり、実現したい家の雰囲気に合わせて屋根材も選ぶ必要があります。
そのため、よく使われている屋根材の特徴や注意点については知っておきたいですよね。
そこで今回は、家づくりに使われる屋根の種類についてご紹介します。
ここでは、屋根材で人気の種類を4つご紹介します。
スレートは、日本では人気の屋根材で、軽量な作りで地震にも強く、耐火性も高いという特徴があります。
取り付けるコストも他の屋根材と比べて低く、戸建て住宅の約7割はスレートの屋根材を使用しています。
見た目もシンプルなので、さまざまなデザインに合わせやすいのもメリットです。
一方で、耐水性が低いので、水はけが悪い陸屋根にはあまり向いていません。
また、表面の防水効果も5年~7年で切れてしまうので、定期的な塗装メンテナンスも必要になります。
洋瓦・和瓦には、セメント瓦や粘土瓦があります。
瓦は、昔ながらの屋根と合うので、落ち着きのある家に仕上がります。
和風の家を実現したい方は和瓦、洋風の家を実現したい方は洋瓦にするのがおすすめです。
また、粘土瓦は50年~100年もつほどの耐久性がありますが、セメント瓦は水を吸うと劣化してしまうので、建てられてから7年~10年でメンテナンスが必要になります。
瓦を屋根材として使用する際は、瓦自体が重いので外壁も丈夫にした方が良いでしょう。
ガルバリウム鋼板は、金属の屋根材で耐久性が非常に高いです。
金属なので防水性も高く、豪雪地帯や雨が多い地域では特に使われている素材です。
こちらも見た目がシンプルなので、どのような家でも合わせられます。
また、取り付けコストは高いですが、長期的な目で見ればコスパの良い屋根材といえます。
アスファルトシングルは、海外で人気の屋根材です。
デザインも洋風で、おしゃれな仕上がりになります。
また、軽量の薄いシートを張っているので、耐水性が高く雨漏りのトラブルも起こりにくいです。
一方で、風には弱いので高台に家がある場合は少し不安が残るかもしれません。
先ほどご紹介した屋根材の中にガルバリウム鋼板がありましたが、ガルバリウム鋼板で屋根を葺く際は、横葺きと縦葺きがあります。
それぞれ特徴やメリット・デメリットを見ていきましょう。
まず、横葺きは地面と平行に屋根材を葺いていく方法で、4つの葺き方があります。
4つの葺き方は、それぞれ長尺横葺き、定尺横葺き、一文字葺き、段葺きがあります。
横葺きのメリットとしては、継ぎ目や細さを変えることで、さまざまなデザインが楽しめることです。
また、デメリットとしては、雨漏りのリスクがあり、勾配が緩い屋根にはあまり適していないことです。
次に縦葺きについてご紹介します。
縦葺きは、地面と垂直に屋根材を葺いていく方法で、2つの葺き方があります。
2つの葺き方としては、それぞれ瓦棒葺き、立平葺きがあります。
縦葺きのメリットとしては、雨漏りのリスクが抑えられて、勾配が緩やかな場合でも葺けることです。
一方で、デメリットとしては、長さがあるので立地条件によっては搬入できない場合もあることです。
また、同様の縦葺きでも立平葺きの方がより緩い勾配にも対応が可能なため、設計の自由度が高くなりますが、先ほどのデメリットのように立地によっては搬入が難しく対応ができない可能性もあります。
屋根材を選ぶ際のポイントは、大きく3つあります。
1つ目が、価格です。
価格は屋根の種類によって大きく異なり、屋根材によっては工事価格が2倍近く変わってきます。
安い費用で取り付けが可能な屋根材は、スレートやガルバリウム鋼板などです。
そのため、価格を重視したいという方は、スレートかガルバリウム鋼板を選ぶのが無難でしょう。
2つ目が、デザイン性です。
デザイン性も屋根材によって大きく変化します。
特に、デザイン性が高いと人気なのは、粘土瓦やアスファルトシングルですので、デザイン性を重視したい方は、この2つのどちらかを選びましょう。
3つ目が、耐用年数です。
ここでの耐用年数とは、屋根材を交換する時期の目安です。
耐用年数が高い屋根材としては、粘土瓦やガルバリウム鋼板です。
耐用年数が高いものを選びたい、屋根のメンテナンス頻度を減らしたいという方はこの2つを選ぶようにしましょう。
屋根材を選ぶ際のポイントとしては、価格、デザイン性、耐用年数があります。
これら3つをもとに、それぞれの価値観や状況に合わせてご自身に適した屋根材を選ぶようにしてくださいね。
当社では、安心で高品質の家づくりをご提供することはもちろん、無料相談会も行っておりますので、屋根選びにお悩みの方は一度ご相談ください。