Column
「吹き抜けの導入を検討している」
「内窓を併せて設置すると良いと聞いたけど本当かな」
このようにお考えの方も多いと思います。
今回は、吹き抜けの導入をお考えの方へ、内窓を併せて設置することがおすすめな理由を紹介します。
吹き抜けのある間取りで、おしゃれな内観を作る上で、窓の配置やデザインはとても重要なポイントとなります。
ここでは、吹き抜けに窓を設置するメリットとデメリットを紹介します。
1つ目は、太陽の光を効率的に取り込みやすい点です。
近隣の住宅環境や窓の向き、間取りによっては、太陽の光を取り入れにくいことがあります。
吹き抜けに窓を設置することで、1階だけでなく、2階部分にも明るい日差しが入ってきます。
家の高い位置に窓を配置できるので、隣に住宅が建っている場合でも、影響を受けにくい点がメリットです。
2つ目は、風通しが良くなる点です。
空間が広々として開放的なので、家全体の空気が循環しやすくなります。
また、天井にシーリングファンを取り付けることで、暖かい空気を循環させられるので、家の室温を一定に保ちやすくなります。
3つ目は、窓の外を眺めやすくなる点です。
吹き抜けに大きな窓を設置することで採光が良くなる点に加え、窓から外の景色を眺めやすくなります。
住まいに贅沢な彩りを与えてくれるのでおすすめです。
1つ目は、冷暖房の効果が薄れてしまう点です。
例えば、夏の間は冷気が日差しで暖められてしまってなかなか涼しくならなかったり、冬の間は暖気が上層部に溜まって足元がいつも冷えてしまったりするなどの問題が挙げられます。
また、吹き抜けに窓を設置することで、熱が出入りしやすくなってしまう可能性があります。
吹き抜けに窓を設置する際は、断熱性能の高い窓を選ぶと良いでしょう。
2つ目は、眩しさです。
西側に吹き抜け窓を設置した場合、西日が入ってくる時間帯に眩しさが気になってしまうことがあります。
基本的には採光しにくい北側に窓を設置することが効果的だと言われています。
どうしても西側に窓を設置しなければいけない場合は、カーテンで調節・改善ができます。
3つ目は、メンテナンスがしにくい点です。
吹き抜けの窓は建物の高い位置にあるので、手が届きにくいです。
そのため、定期的な掃除をしたり、メンテナンスをしたりすることが億劫になってしまうことがあります。
スポンジと水切れがついたガラスワイパーのような便利なアイテムを活用することで、窓掃除や結露対策を行えます。
4つ目は、建物の強度です。
2階部分の床面積が狭いので、吹き抜けは建物の構造の強度を考慮する必要があります。
窓を設置する場合も、住まいの耐震性能や窓ガラス自体の強度に注意を払いましょう。
吹き抜けの窓は光が入りやすい反面、熱も出入りしやすいので夏は暑くなり、冬は寒くなってしまうことがあります。
吹き抜けの暑さ・寒さ対策には、内窓の設置を検討すると良いでしょう。
脚立やはしごを使っての作業では、比較的簡単に内窓を設置できます。
足場を設置して施工しなければいけない場合は、費用はもちろん、家具の大移動が必要な場合が多く、大掛かりな工事になります。
屋外に向けての窓ではなく、個室に向けての窓の場合でも、内窓を取り付けるメリットがあります。
キッチンやリビングからの音を遮断でき、近年のコロナウイルスの影響でテレワークが増えた方でも、より集中できるようになるでしょう。
個室に向けての吹き抜け窓の場合は、内窓をつけることでしっかり1階と2階を分けられるので、冷暖房の効率が上がり、光熱費も抑えられます。
吹き抜けを採用している一般的な間取りでは、吹き抜けを介して2階の空気を1階に送ったり、1階の空気を2階に送ったりすることがあります。
これでは暖房の効率も落ちてしまうので、光熱費がかかってしまいます。
内窓を設置することで、1階と2階をしっかり遮断でき、光熱費を抑えられます。
また、屋外に向けて吹き抜け窓がついている場合でも、内窓を設置することで窓から出入りする熱を遮断できるので、光熱費を抑えられます。
内窓を設置することで、吹き抜けの開放感や採光の良さを維持しながら、防音と光熱費というデメリットを解消できるようになります。
吹き抜けの音や光熱費に関して悩んでいる方は、ぜひ検討してみると良いでしょう。
今回は、吹き抜けの導入をお考えの方へ、内窓を併せて設置することがおすすめな理由を紹介しました。
内窓を設置することで、個室に向けて窓がついている場合は防音対策ができますし、屋外に向けて窓がついている場合は光熱費の節約ができます。
夏や冬の暑さ・寒さ対策もできるので、吹き抜けを取り入れている方は、ぜひ内窓の設置を検討してみてください。