Column
「吹き抜けを取り入れようか検討している」
「防音対策をした方が良いのかな」
このようにお考えの方も多いと思います。
今回は、吹き抜けの防音対策について、吹き抜けのデメリットを解消する方法と併せてご紹介します。
ぜひ最後までご覧ください。
吹き抜けは1階と2階を隔てる部分がないので、音が響きやすい点に注意が必要です。
リビングを吹き抜けにした場合、その分だけ壁が少なくなることは想像しやすいでしょう。
さらに、吹き抜けを検討している方の中には、「子供の様子を確認したい」「2階に居る家族とのコミュニケーションを増やしたい」など、声を届きやすくする目的で吹き抜けを取り入れる方もいらっしゃいます。
しかし、声が聞こえやすい構造では、届けたい声だけではなく、耳にしたくない音までも聞こえやすくなってしまいます。
例えば、トイレの排水音やリビングの生活音が2階の個室まで届いてしまうケースも見られます。
設計上、届けたい音だけを届けるという事は不可能なので、これは仕方のない問題とも言えるかもしれません。
設計段階では気づかずに、住み始めてから音の問題に気づく方も少なくありません。
そのため、リビングに吹き抜けを設ける時は、防音対策が必要不可欠と言えるでしょう。
1つ目は、腰壁上に建具を入れることです。
建具とは、部屋の仕切りや外部との仕切りに用いる、開け閉めできる戸・障子・襖・窓などの総称のことです。
完全に空間を塞ぐことなく、吹き抜けの良さを生かしながら防音対策ができます。
オープンな面積が半分になるので、空間が遮断され音が響きにくくなるでしょう。
2つ目は、部屋の壁を防音にすることです。
施工費がかかってしまいますが、音が気になる部屋のみに適用することで効率的に防音対策が行えます。
3つ目は、家族同士、気を遣い合うことです。
特に水周りの音は響きやすいので、夜遅くに帰ってきて使用するときは、寝ている家族のことを気遣って静かな音で行動すると良いでしょう。
家族であっても生活リズムがずれてしまうことは仕方のないことです。
ズレを理解して配慮することで、家族間のトラブルを防止できます。
吹き抜けには以下のようなデメリットが挙げられます。
・メンテナンスしにくい
・電気代が高くなる
・音が響きやすい
・臭いが気になる
・2階の床面積が狭くなる
これらのデメリットを解消するために、いくつかの方法があります。
ぜひ参考にしてみてください。
吹き抜けは音を伝えやすい間取りです。
そのため、2階部分の防音性を強化することをおすすめします。
例えば、防音性の高い壁や窓を取り付けることで、プライベートな空間を確保できます。
多少施工費用がかかってしまいますが、吹き抜けのデメリットを解消できる方法の1つです。
また、予算を抑えたいという方は、防音カーテンの設置もおすすめです。
壁や窓の取り付けは工事が必要ですが、カーテンの取り付けであれば工事がいらないケースが多いです。
さらに、吹き抜けを取り入れた目的を明確にすることで、必要な対策も見えてきます。
悩んだ場合は、1度紙に書いて整理してみると良いでしょう。
吹き抜けに関してお悩みがある方は、ぜひ当社にお任せください。
皆様を全力でサポートいたします。
お気軽にお問い合わせください。
吹き抜けがある住宅は、室内が冷えやすい傾向にあります。
暖かい空気は上昇し、冷たい空気は下にたまるという性質があるためです。
このようなお悩みがある方は、対策として床暖房を取り入れてみると良いでしょう。
床暖房は足元から温めてくれるので、エアコンよりもお悩み解決に効果的です。
また、最近では床暖房と連動しているエアコンもあります。
ご自身のライフスタイルに合わせて、使用する設備を選んでみましょう。
吹き抜けは音だけでなく、においも1階から2階に届いてしまいます。
料理のにおいを室内に広げたくない方は、キッチンの間取りを工夫することが重要です。
キッチンと吹き抜けがつながっていない「クローズドキッチン」を採用したり、24時間換気システムを導入したりすると、においが広がりにくいです。
また、キッチンだけでなく、吹き抜けに換気扇や換気窓を設置することも、におい対策として効果的です。
今回は、吹き抜けの防音対策について、吹き抜けのデメリットを解消する方法と併せてご紹介しました。
吹き抜けは音が伝わりやすい間取りなので、音が気になる方にとって防音対策は必要不可欠です。
吹き抜けの良さを生かしつつデメリットを解消するためには、個室の遮音性を強化したり、家族同士で気を遣いあったり、キッチンの間取りを工夫したりすると良いでしょう。
吹き抜けに関して何かお悩みの方は、1度当社までお問い合わせください。