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「家の外観をおしゃれにしたい」という思いは、家を建てる方なら誰しも心に抱くことでしょう。
しかし、「家のデザイン」と一言でいっても、たくさんの種類があり、どれを選べば良いかわからないという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、オシャレな外観に定評のある、北欧風の家に仕上げるためのポイントをご紹介します。
日本の伝統的な家と言えば、どのような家を思い浮かべるでしょうか。
多くの方が和風の住宅を思い浮かべることでしょう。
しかし現在、日本ではモダンな家やナチュラルな家、シンプルな家などさまざまなスタイルの住宅が建てられています。
これと同じように北欧風の家と一言で言っても、そのデザインは異なるのです。
伝統的な北欧の家は、深い赤色と白の組み合わせが特徴的です。
この赤い色は16世紀から現在まで続いている伝統的な外壁の色で、鉱山業が盛んだったスウェーデンで採掘されてきた顔料の色です。
酸化第二鉄という鉱物を主成分としていて、これを木材に塗り込むことで、特徴的な赤い色を生み出しています。
見た目の色が美しいだけでなく、顔料自体に木材の耐久性や強度を上げる効果があることから、冬の寒さが厳しい北欧の地で雪から住宅を守るために使用されていました。
北欧の住宅でお家の形は以下の2つです。
・三角屋根
・腰折れ屋根
北欧は雪が多い地域なので、屋根に雪が積もりにくい三角屋根の形が一般的です。
日本でも、雪の多い北海道や東北地方などで多く採用されています。
腰折れ屋根と呼ばれる、途中で屋根が折れ曲がって勾配が変わっているデザインの屋根も採用されていることがあります。
北欧風の外観をよりおしゃれにするためには、以下のポイントに気をつけると良いでしょう。
・シンプルな形状とデザイン
・三角屋根
・ツートンカラーの外壁
・大きな窓
・白、木製のサッシ
先ほどご紹介した北欧風の伝統的な家の外観は特殊な顔料を使用しているため、日本では個性が出すぎてしまう可能性もあります。
そのため、白やベージュなどのサイディングに大きな屋根を組み合わせるデザインが一般的です。
凹凸をあまり作らず、高気密高断熱を実現したシンプルな形状が好まれている傾向があります。
北欧風の家の特徴でもある急勾配の三角屋根を採用しましょう。
軒を長めに出すことで、住宅の外壁に雪が当たることを防げます。
外壁を1色だけでなく、2色のツートンカラーで塗装することでよりおしゃれになります。
白やベージュなどのアースカラーを基本として、ペールブルーや青色などと組み合わせた外壁がよく見られます。
外壁を2色で塗り分けるだけでなく、妻飾りやサッシ、玄関ドアなどの色を変えることで、ツートンカラーを実現することもできます。
冬の期間が長い北欧では、短い日照時間でもしっかりと採光できるように、大きな窓が付けられていることが多いです。
家のデザイン性も上がるので、ぜひ検討してみてください。
北欧風の住宅では、主に断熱性能の高い木製のサッシや木製とアルミを組み合わせたサッシが使われています。
外壁の色とコントラストをなす、白色や木製のサッシを採用することで、北欧風の特徴的な外観を作り上げられます。
北欧風の住宅では、外壁は横張りのラップサイディングが最も一般的です。
お好みに合わせて縦張りにすると変化がついてよりおしゃれになるでしょう。
サイディング以外では、塗り壁やレンガを組み合わせた外壁も雰囲気が出るのでおすすめです。
外壁の色は伝統的な赤茶色にしたり、白緑のツートンカラーにしたりすると、北欧モダンな住宅に近づきます。
また、外壁の色を決めるときは、三色以内に収めることを心がけましょう。
色を使いすぎてしまうとまとまりのない印象になってしまうので、シンプルな北欧のテイストからかけ離れてしまうためです。
北欧地域では冬の間でもしっかりと採光できるように、大きな窓を採用しています。
これと組み合わせて、小さな窓もバランス良く取り入れることで窓から見える景色を楽しむこともできます。
ナチュラルな雰囲気にまとまる木製のドアが多く採用されています。
木製にすることで、家の断熱効果も高められるので、寒い北欧地域にぴったりなドアと言えるでしょう。
外壁の色と合わせてドアの色を変えることで、外観全体においてアクセントにもなるのでおすすめです。
「北欧風の家」と一言でいっても、モダンな家やナチュラルな家、シンプルな家などさまざまな種類があります。
今回は、伝統的な北欧風の家の特徴についてご紹介しました。
ご紹介したポイントに気をつけて、ぜひおしゃれな北欧風の家づくりを進めてみてください。