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2023.06.23家の外壁に使われるモルタルの壁とはどんなもの?特徴やメリットをご紹介!
家の外壁に使われるモルタルの壁とはどんなもの?特徴やメリットをご紹介!

家を建てる際は、内装だけでなく外壁の素材やデザインにもこだわりたいですよね。

その際におすすめの外壁素材がモルタルと呼ばれる素材です。

モルタルと聞くと、あまり馴染みのない言葉ですが、実際は多くの家の外壁で採用されています。

そこで今回は、モルタルの壁の特徴やメリット・デメリットについてご紹介します。

□モルタルの壁とは?特徴と種類をご紹介!

家の外壁によく使われるモルタルですが、モルタルとはどんな素材なのでしょうか。

ここでは、モルタルについてご紹介します。

モルタルとは、水と砂、セメントを混ぜてペースト状にしたものです。

モルタルは、ペースト状になったものを外壁や土間、内装壁などに塗って仕上げる過程で使われます。

レンガやタイル、外壁や内装壁を張る際の下地材にもよく使われます。

また、モルタルはコンクリートとよく似ており、勘違いされることもあります。

しかし、モルタルとコンクリートは素材に違いがあります。

モルタルは、先ほどもご紹介したように、水と砂、セメントを混ぜ合わせたものですが、コンクリートはこの3つの他に砂利が含まれています。

砂利が含まれていることにより、強度をより高められています。

そして、モルタル壁には4つの種類があります。

ここからは、種類別の特徴についてご紹介していきます。

*スタッコ壁

モルタルを使った壁にスタッコ材と呼ばれる塗料を塗って仕上げるものです。

これを塗ることによって凹凸ができるため、壁に厚みを出せます。

*リシン壁

モルタルを使った壁に、砂目模様のようにリシン材を吹き付けて仕上げるものです。

壁の表面は砂が散らされているようなた仕上がりになるのが特徴です。

*吹き付けタイル壁

タイル材を1ミリ~3ミリほどの厚さで吹き付けて仕上げるものです。

ランダムな凹凸ができるのが特徴です。

*左官仕上げ

ベルアートと呼ばれる素材とジョリパットと呼ばれる素材を使って仕上げるもので、横線を引いたり、凹凸にしたり、表面の仕上げ方はさまざまあります。

また、モルタルは元々が灰色ですが、外壁に使われる場合は色を加えることで、和風な家や洋風な家にもマッチした雰囲気を作り出せます。

□モルタル壁のメリット・デメリットとは?

モルタルは家の外壁に頻繁に採用される素材ですが、実際はどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

主なメリットとしては、以下の通りです。

・耐久性や耐火性が高い

・サイディング壁にある継ぎ目がなく、劣化しにくい

・職人による手作業で仕上げが行われるケースが多く、デザイン性が高い

特に、1つ目と2つ目のメリットは、これから長い付き合いのする家の外壁においては大きなメリットとなります。

近年主流となっているサイディング壁では、板の間の継ぎ目にシーリング材を施工する必要がありますが、モルタル外壁の場合は継ぎ目が存在しないため、施工が必要ありません。

また、モルタル壁を採用する方の多くはデザイン性の高さに魅力を感じて選ぶ方も多いです。

モルタル壁にすれば、懐かしさを感じさせる仕上がりにできますし、工夫によってはスタイリッシュな雰囲気も実現可能です。

ここまでメリットをご紹介してきましたが、デメリットも存在します。

デメリットは以下のようになります。

・ひび割れが生じる恐れがある

・凹凸ができることによって、汚れやカビが発生しやすい

この中で最も大きいデメリットとしては、継ぎ目がない分、気温や地震などでひび割れが生じる可能性が出てきます。

ひび割れが生じると、雨水が浸透してしまいます。

モルタル壁は防水性に弱いため、もしひび割れを見つけたら早めの対処を行いましょう。

また、汚れやカビが発生しやすいので、それらを予防できる機能がある塗料を使い、発生をなるべく抑えるようにしましょう。

□メンテナンスを考えるべき!モルタル壁に見られる劣化症状をご紹介!

先ほどもご紹介したように、モルタル壁は防水性が低いため、水を吸い込むと劣化が進んでしまいます。

ひび割れや汚れ、カビが発生することも劣化症状の例ですが、他にも2つの症状があります。

早めのメンテナンスをするためにも、ここでは2つの劣化症状について見ていきましょう。

1つ目が、チョーキングです。

チョーキングとは、モルタル壁を手で触った際に、手に壁の色と同じ色が付着してしまう状態のことです。

壁の防水性が弱っている証拠となるので、メンテナンスを考えるべきタイミングの1つの目安と考えましょう。

2つ目が、壁の浮き、剥がれです。

壁の表面が浮いていたり剥がれていたりすると、その部分から雨水が入り込んでしまい、壁の耐久性が弱まります。

また、内側の木材まで雨水で湿って腐ると大規模な修繕工事が必要になる場合もあります。

家の下の方で起こりやすいので、見落とさないように定期的に観察しておきましょう。

□まとめ

モルタル壁は耐久性や耐火性が高く劣化しにくい特徴がありますが、ひび割れが生じやすかったり、カビや汚れが発生しやすい部分もあります。

特に、ひび割れが起こると雨水がそこから流入し、本来のメリットである耐久性が下がってしまうことになるので、注意が必要です。

今回ご紹介したように、メリット・デメリットを考慮した上で、外壁にモルタルの壁を採用することも考えてみてくださいね。