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これから住宅を購入する中で、注文住宅の他に建売住宅というものがあります。
しかし、建売住宅は性能面にコストがかけられておらず、過ごしやすい環境とは言えないかもしれません。
そこで今回は、建売住宅の特徴と、建売住宅が寒く感じる理由について紹介します。
まず、建売住宅の特徴について見ていきましょう。
建売住宅を販売する側が重要としているのは、売れる価格かどうかです。
住宅購入者は予算がある程度決まっているので、その予算内に収まった金額で売れるかが重要です。
そのため、いかに安く売れるかを重要視し、住宅の性能面においては後回しになります。
その結果、建売住宅の性能は低い状態となっています。
一方で、注文住宅においては、予算が高くなる分、性能面にもしっかりとした注意が向けられています。
建売住宅の性能面においては、最低限の基準を満たしていれば良いというものもあります。
いかに立派に見せるかが重要なのです。
しかし、これにはメリットもあります。
それは、現物を見て購入することになることから、最初から見て分かる欠陥が少ないということです。
また、注文住宅においては、設計時のイメージと実際に建てられた見た目で少し印象が違うというケースもありますが、建売住宅においては、そのようなことがありません。
ここまで、建売住宅の特徴についてご理解いただけたと思いますが、中には「建売住宅は寒い」という風に聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
では建売住宅はなぜ寒いと言われるのでしょうか。
建売住宅では、性能の低い断熱材が使われていることがあります。
先ほども紹介したように、建売住宅は性能面に関しては後回しとなっています。
そのため、断熱材にかかるコストも削減されているケースが多いです。
安い断熱材を使用すると、一年中過ごしやすい住宅ではなくなってしまいます。
住宅の断熱性能において重要なのは外壁であるとお考えの方は多くいらっしゃると思います。
しかし、住宅の熱が最も出入りするのは窓です。
そのため、家の断熱性能をより高めるためには、窓の断熱性能を上げる必要があります。
建売住宅においては、窓における断熱性能も不足してしまっている住宅が多くあります。
これが、「建売住宅は寒い」と言われてしまっている原因となっているでしょう。
住宅で快適に暮らすために必要となるのは、断熱性だけではありません。
気密性も重要です。
気密性とは、家の中の空気をなるべく閉じ込めておくことをいいます。
気密性が低ければ暖かい空気が外に出て行きやすくなってしまい、逆に気密性が高ければ暖かい空気が外に出て行く可能性が少なくなります。
そのため、なるべく気密性が高い住宅で過ごしたいですよね。
しかし、建売住宅は注文住宅に比べて気密性が低いことが多いです。
ここまで、建売住宅の特徴や寒く感じる理由について紹介してきましたが、「建売住宅だから寒いのは仕方ない」と割り切って考えて購入すると、後で後悔するかもしれません。
では、建売住宅において、断熱性能においてはどうすれば良いのでしょうか。
1.断熱性能
まず、チェックすべきなのが断熱性能です。
例えば、使用されている断熱材、窓やサッシの種類についてチェックします。
また、床暖房を含めた暖房器具の性能や24時間換気システムの種類についてもチェックしておくと良いでしょう。
最初に紹介したように、建売住宅は性能面においては後回しになっているケースが多いです。
そのため、どの部分の性能が低いのかを事前に確認しておくのが良いでしょう。
2.小屋裏
住宅の断熱性能は、実際の施工もとても重要です。
そのため、断熱材がどのように施工されているかのチェックもする必要があります。
特に、建売住宅の断熱材でチェックできるのが、小屋裏です。
そこで、断熱材に隙間がないか、施工されていない部分はないか、配線周辺は丁寧に施工されているかを確認しましょう。
万が一、断熱材の施工が雑になっていた場合、寒い建売住宅となってしまいます。
3.床下
床下もチェックしましょう。
抜け落ちている断熱材はないか、断熱材に隙間はないかの確認をしましょう。
建売住宅は販売価格に重点を置いているので、快適に過ごす上での断熱性能や気密性能といった性能面においては、あまり良いとはいえません。
暑い夏や寒い冬でも家の中で快適に過ごすためには、多少コストをかけてでも注文住宅を購入して実現するのが良いでしょう。
当社では、高い断熱性と気密性を兼ね備えた超高性能住宅を提供しておりますので、興味をお持ちになった方は、お気軽にご相談ください。