外からの目を気にすることなく、思い思いの時間を過ごせるリビング
Data
スタイル
LEGACY
延床面積
1F/53.20㎡、2F/65.93㎡
構造
木造2階建て
Owner's story
見た目も機能性も
そして想定外の
中庭も手に入れた
福岡市と北九州市の中間に位置する福津市。宮地嶽神社が建つ宮地山や在自山を借景にしたスタイリッシュな邸宅がOさん邸だ。
元々、家づくりに強いこだわりがあったというご主人。インスタなどで洗練されたデザインのハウスメーカーをチェックしたり、モデルハウスを巡ったりしていたが、なかなか納得のいくものに出会えずにいた。
「僕がすごく暑がりなうえに寒がりというのもあり、建物の気密性や24時間快適な空気を巡らせる『sumika』は譲れないポイントでした。ただ、デザインがカッコ良くても機能性が担保できていなかったり、逆に機能性はいいけどデザインが…というメーカーが多く、家づくりは迷走していました」(ご主人)。そんななか、REGALOのモデルハウスを訪れ、ようやく納得のいくメーカーが見つかったと安堵したという。当時、ご主人は転職したばかりということもあり融資が懸念材料だったが、申請など適切なアドバイスをもらえたのも大きかった。
家づくりをするなかで、いくつかターニングポイントがあったというOさんご夫妻。なかでも、印象的だったのが宅地の選定だ。当初、福岡市内やその近郊で考えていたご夫妻。「普通は最初に予算と住みたい場所をベースに坪数が決まり、間取りも考えるという流れだと思うんです。でも営業さんから『場所に縛られて間取りや自分たちがしたい暮らしを諦めるより、郊外で住みたい家を建てるのもひとつの手ですよ』と言われて、確かにそうだなと」。
ご主人がもともと自然が好きで、新居では庭いじりや家庭菜園をしたいと考えていたこともあり、87坪とゆとりのある敷地で“理想の暮らし”を心ゆくまで楽しむことを選んだ。
そしてもう1点の思いがけない提案を奥さまは振り返る。それが玄関のポーチの奥に設けた中庭。「『中庭は高そう』という先入観もあり、全く想像もしていませんでした。ただ、玄関の柵を延長することで予算をかけずともプライベート空間が確保できると提案してもらい、バーベキューをしたり将来的には子どもをプールで遊ばせたりと、どんどん楽しい想像が広がって…。いま、中庭には念願だったアオダモを植えているのですが、夜ライトアップされた木やダイニングから見える星空が本当にエモくて(笑)。中庭の存在って大きいなと実感しています」(奥さま)。
吹き抜けの大空間や鉄骨階段などリビングの核となる構造をはじめ、壁の幅を以前から愛用していた棚やギタースタンドがちょうど収まるように調整するなど、デザインの細部まで暮らしにカスタマイズさせ形にしていった。
取材の終盤、リクエストに応えギターを手に取った奥さま。伸びやかな音色がホール(吹き抜け)に広がり、あたかも休日の午後のような穏やかな時間が流れていった。