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2023.08.16吹き抜けと全館空調は相性が良い?吹き抜けを設けるメリット・デメリットも解説!
吹き抜けと全館空調は相性が良い?吹き抜けを設けるメリット・デメリットも解説!

これから新築住宅の購入をお考えの方の中には、吹き抜けを取り入れて開放的な家を実現したい方もいらっしゃるでしょう。

しかし、吹き抜けを設ける際は冷暖房や換気の効率性に関しても配慮する必要があります。

そこで今回は、住宅に吹き抜けを設ける際のメリット・デメリットや、吹き抜けに合う空調設備についてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

□吹き抜けを設けるメリット・デメリットは?

まず、メリットから3つご紹介します。

1.開放的で広く感じられる

吹き抜けは1階と2階が連続し、天井が高くなることで開放的に見せられます。

特に、都市部といった室内が窮屈に感じてしまうような地域の土地においては、より効果的になります。

また、天井が低く閉鎖的な空間の場合は、部屋の見た目以上に窮屈に感じることがありますので、吹き抜けを設けることで開放感のある家づくりができます。

2.採光が十分にとれる

吹き抜けを設けて2階に窓をつければ、採光が確保できてより明るい雰囲気を作れます。

特に、方角において南側に建てられている家で影ができてしまうといった場合でも、吹き抜けと2階の窓があれば、明るさを十分に確保できます。

また、採光は部屋の明るさだけでなく、体内時計の調整効果も期待できますので、健康においても良い影響があります。

3.家族の気配を感じやすい

吹き抜けを設ければ1階と2階がつながるので、家族の気配を感じやすくなります。

例えば、食事が用意できた際に2階にわざわざ呼びに行く必要もなくなりますし、どこに誰がいるのかを把握しやすくなるため、家族間の距離も近くなります。

そのため、お子さんやペットがいらっしゃるご家庭において吹き抜けはおすすめです。

次に、デメリットを3つご紹介します。

1.冷暖房が効きにくい

吹き抜けを設けると室内空間全体に冷暖房を効かせるのに時間がかかってしまうことはもちろん、冷暖房の空気が滞留するので、設定した温度になかなかなりません。

そのため、高い断熱性を持つ住宅やしっかりとした空調設備がないと、部屋の室温が適温にならない可能性が高くなります。

2.音が伝わりやすい

吹き抜けを設けると室内全体に音が伝わりやすくなります。

先ほどメリットにおいてもご紹介しましたが、家族の気配が感じやすい分、生活音が気になってしまう可能性があります。

例えば、吹き抜けの近くに寝室がある場合は、下のリビングのテレビの音が気になってしまい、目が覚めてしまうという可能性もあります。

対処法としては、防音工事を行うのが最も効果的ですが、防音工事は施工費用が高くなります。

そのため、まずは担当者から吹き抜けに関する部屋の配置についてアドバイスをもらいながら検討するのが良いでしょう。

3.2階の床面積が小さくなる

吹き抜けを設けると2階の床面積は小さくなってしまいます。

特に、そこまで広くない家の場合は、2階の収納が少なくなるといった問題が出てくることもあるでしょう。

このように、吹き抜けを設けることによって、2階の部屋の広さや数が十分に確保できず、後悔してしまう可能性があります。

そのため、吹き抜けを設ける際は、設計時にまず2階に必要な部屋の広さや数を確認した上で検討するようにしましょう。

□吹き抜けを設ける際の注意点とは?

前章では、吹き抜けを設けるメリット・デメリットについてそれぞれご紹介してきました。

ここからは、吹き抜けを設ける場合に、その他に注意するべき点を2つご紹介します。

*キッチンのコンロはIHにする

吹き抜け付近にキッチンがあると、焼き物の調理時ににおいや油が拡散されやすくなります。

これを防ぐために、においや油の拡散を抑えられるIHコンロを採用すると良いでしょう。

*耐震設計への配慮

吹き抜けを設けると2階の床面積が小さくなります。

地震に対しては、床面積が広いほど強くなるので、設計時に担当者とよく話し合って耐震における配慮を行っておきましょう。

□全館空調がおすすめ!吹き抜けに合う空調設備とは?

*全館空調

全館空調とは、家中の空気をまるごと調整する空調システムのことです。

全館空調を採用すれば、吹き抜けが設けられていても部屋全体を均一に暖めたり冷やしたりできるので、1年中快適な暮らしが可能になります。

また、全館空調と同時に設置する換気システムによって、24時間換気が行われるので結露やカビが発生しにくいというメリットもあります。

当社では、24時間全熱交換型換気システムを採用した快適な住宅を実現できますので、お気軽にご相談ください。

*畳数が多いエアコンと暖房の組み合わせ

エアコンは空調設備の中で最も一般的なものであり、導入費用も比較的安く済みます。

しかし、吹き抜けを設けた住宅では空間が広いので、エアコンを選ぶ際は実際の対応畳数よりも2~3ランク上の対応畳数があるエアコンを選ぶようにしましょう。

また、エアコンを常時稼働させたり、床暖房を稼働させたりする場合のことを考え、光熱費の概算も出しておくと良いでしょう。

□まとめ

吹き抜けを設けると、開放的で広く感じられる、採光が確保しやすいというメリットがある反面、冷暖房が効きにくいというデメリットがあります。

しかし、全館空調システムを取り入れることによって、吹き抜けを設けている場合でも部屋全体を均一に暖めたり冷やしたりすることが可能になるので、快適な暮らしを実現できます。

そのため、新築住宅に吹き抜けを設けたいという方は、全館空調システムの導入を検討してみてください。