コラム

住宅の設計を考えていく上で階段というのは重要な部分で、設置する場所やデザイン、素材などには吟味が必要です。

中でも階段下のスペースはデッドスペースが生まれやすく、建てたあとにどう使えばいいのか分からなくなることも多いです。

そこで今回は、階段下をおしゃれに活用するためのポイントと活用例を紹介します。

□階段下を活用する際の定番は収納

日本では古くから、家の中の様々なスペースを有効活用してきた歴史があります。

江戸時代には階段タンスという、階段とタンスを組み合わせた家具があり、階段下にあった無駄な空間をうまく利用してきました。

現代では、狭い住宅でなくてもデッドスペースをなるべく無くし、有効活用する例はたくさんあります。

デッドスペースの有効な活用法として、メジャーなものは収納でしょう。

階段下収納を作った方も多いと思いますが、上部にデッドスペースができやすく100%有効活用するのは難しいです。

それを解消するアイテムが突っ張り棒です。

突っ張り棒を水平にかけることで物を置ける棚ができます。

物を平面的に置くのではなく、立体的に置けば効率的に収納することが可能です。

□階段下をおしゃれに活用する際のポイントとは？

階段下をおしゃれにすることを考える前に、まずは階段そのもののデザインが重要です。

階段のデザインには直線的な形状ものや、踊り場があって曲がっている形状のもの、素材や色についても多様な種類があります。

階段下の活用法を考えるときには、これらの階段のデザインに合わせてどうするか検討していきます。

階段の形状によってスペースが決まり、階段の素材によって階段下の雰囲気も大きく変わるからです。

隣の部屋のイメージに合わせることも、階段下をおしゃれに活用するポイントです。

もし階段下がリビングに面しているのならテレビ台を設置したり、書斎として活用したりすることが考えられます。

階段のある場所に合わせて用途を決めることができれば、満足できるスペースにできます。

おしゃれに活用するための最後のポイントは、普通ではつくらないようなプラスアルファのスペースを設置することです。

たとえば、日当たりの良い階段下だったら、床の素材を変えたり観葉植物を置いたり、数十センチ下げてベンチを置いたりというような工夫で贅沢な空間を演出できます。

□階段下をおしゃれに！活用例をご紹介！

・テーブルとPCを設置して作業スペースに

階段下のデッドスペースに、テーブルや椅子を設置することで作業スペースを作れます。

作業スペースにする際には、近くにテーブルを照らしてくれる照明とコンセントを設置すると便利です。

オープンになっている階段下のスペースであれば開放感を感じながら作業できます。

さらに、小窓を設置できれば明るく、開放感のある作業スペースになります。

逆に、後ろに壁があるスペースであれば、他のものごとから遮断された集中できる空間になるでしょう。

・ペットスペースに

リビングに設置すると全体の雰囲気に合わないことが多いので、ペットの生活スペースやケージを階段下に設置するアイデアです。

小型の犬や猫であれば、そこまで高さは必要ないためペットスペースは階段下にぴったりです。

ペットスペースとして活用するなら、やはり目の届きやすいリビングに面した階段下が良いでしょう。

ただし、階段下は空気がこもりやすいため、換気口やファンがあると良いかもしれません。

また、高さが無いスペースの場合はお手入れしにくいことも考えられます。

・階段下をおしゃれな収納棚に

階段下に仕切りを設置することで収納棚ができます。

お子さんのいる家庭であったら、おもちゃや絵本など意外と収納するのが難しいものを一つに収納できます。

統一感のある収納にすれば、見た目もおしゃれになり実用的なスペースとして活用できます。

また備え付けの仕切りでなくても、可動式の棚や収納を置くのもおすすめです。

模様替えのときには気分によって、いろいろな使い方ができるというメリットがあります。

・玄関土間近くの収納棚で魅せる

玄関を入ってすぐの一番目立つ場所に階段を設置して、階段の側面に空洞を作ることで小物やインテリア、季節物を飾るスペースができます。

玄関はその家の印象に大きく関わってくる場所なので、おしゃれに活用したいと思う方が多いのではないでしょうか。

・趣味のアイテムを飾る

オープンになっている階段下であれば趣味のものを飾ることに使ってみてはいかがでしょうか。

自転車が趣味の方であれば自転車を壁掛けで設置したり、アクアリウムが趣味の方であれば水槽を設置したり、スニーカーが趣味の方であればスニーカーで埋め尽くしたりといった使い方ができれば、おしゃれで趣味の詰まったスペースになるでしょう。

□まとめ

今回は階段下をおしゃれに活用するためのポイントや活用例をご紹介しました。

普段はデッドスペースになりがちな階段下のスペースも、使い方次第では実用的でおしゃれなスペースにできます。

今回紹介した活用例をぜひ参考にしていただいて、おしゃれな空間を作ってみてください。